FXでの注文の仕方は株式取引とほぼ同じです。「成行」「指値」「逆指値」といった初心者にも定番の注文です。
注文の仕方は多様。買うときは「ask」、売るときは「bid」のレートになります。
株取引での基本である「成行」「指値」「逆指値」といった注文方法は、FXでも同じです。成行注文というのは「いくらでもいいから買い」「いくらでもいいから売り」という注文方法のことです。価格的には多少不利になるかもしれませんが、「今すぐ買いたい」という場合に使われます。値段を指定するわけではないので、約定してからいくらで買ったかがわかります。
これに対し、指値注文というのはレートを指定してオーダーを出します。ドルを買う場合、105円00銭になったら買いとか、106円になったら売りといった注文方法です。この場合、レートを指定するので、そのレートにならないと約定しません。結局買えなかったり売れなかったりという場合もあります。
逆指値というのは、指値の逆です。通常の指値注文では、ドルが安くなったらドルを買い、円が安くなったら円を買います。しかし、ドルを買ったけれども下がってしまった場合などは、「ここまで下がったら売り」というようにロスカットラインを決めることも大事になります。そのようなときに使うのが逆指値注文です。
注文方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
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成行 | 売買の値段を指定せずに注文 | 確実に売買注文が成立する | 約定後までどのレートで売買成立したかがわからない |
指値 | 売買の値段を指定して注文 | いくらで約定するかがあらかじめ分かる | 注文を出したレートにならないと売買が成立しない |
逆指値 | 指値の逆。ロスカットなどに使われる | 損失の拡大を防げる。最低限の利益をえられる。 | 逆指値に達したら約定するため、その後盛り返した場合などに損することも |
FXでは、売買するレートを事前に設定しておき、そのレートまで動いた場合には自動的に売買することができます。24時間ずっとパソコンの前にいるわけには行かないため、忙しい人や初心者のために、自動で利益確定やロスカットができる様々な自動売買システムがあるのです。
自動売買のシステムを利用すれば、市場から目を離したとしても自動的に設定したレートで売買をしてくれます。仕事中に利益を得る機会を逃したり、寝ている間に相場が乱高下してものすごい損害を被ったりといったことを防いでくれるのです。
FXには株取引でもおなじみの「成行」「指値」「逆指値」の他、FXならではの売買方法、IFD(イフダン)、OCO(オーシーオー)、IFO(アイエフオー)などの注文方法があります。