外国為替市場は、季節ごとの動きというものがあり、大体毎年同じような動きをします。
欧米でバカンスやクリスマス休暇を取る8月と12月は取引量も少なくなります。
日本では多くの企業が3月決算をします。またヨーロッパなどでは夏にバカンスを取ります。このように、1年を通してみると様々な特徴があり、当然それは外国為替市場にも影響を与えます。そのため、外国為替市場は季節ごと・月ごとに毎年同じような動きをするのです。
この時期、円買い注文が増えます。3月末に日本企業の多くが決算を迎えるため、海外の資金を円に戻す作業を行うためです。
4月以降、日本企業は新規取引をはじめるためにドル買いが進みます。さらに年度末を終えて新たにファンドなどが外国債券などの投資を活発にするため、ドル買い傾向が強まります。
欧米では夏期休暇、日本ではお盆休みのため、市場の取引量自体が落ち込む時期です。夏枯れ相場といい、動きが少ない展開が続くことが多いです。
ヨーロッパ、アメリカの企業は12月決算が多いため、11月頃から海外の資金を米ドルやユーロなどに戻す作業を行います。そのため当然ドル・ユーロ高傾向になりがちです。
欧米ではクリスマス休暇のため、取引量自体が激減します。また、12月の決算を控えているため、損益が大きく動くことを嫌うために取引自体を控えることが多いです。そのため動きが少ない展開が続く傾向にあります。