FXの仕組みとは?

少ない証拠金を元に、何十倍もの投資ができる。その仕組みを見ていきましょう。

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様々な理由で取引される市場の中で、現在最も取引量が増えているのがFXです。

担保は少なくても、その何十倍もの投資ができる

1998年、外国為替および外国貿易法という法律が改正されました。それにより、銀行だけに限られていた外国為替の取引が一般に開放されることになりました。取引業者に担保(保証金)を預け、その保証金の何十倍もの金額の取引ができるため、近年急激に取引の量を増やしています。特に新たに投資を始めようという初心者が増えています。

FXの最大の特徴が『証拠金』です。外貨預金と違い、FXの場合、預け入れた資金は取引の代金とは別に扱われます。あくまで『担保』という扱いなのです。ですので取引額すべてを手元資金として用意する必要はありません。それが大きな資金を用意しにくい投資初心者などに支持されている理由の一つです。

FXでは、取引額の全額を受け渡すのではなく、取引の際の損益についてだけそのやりとりをおこないます。つまり、取引の際に損が出た場合だけ、その損を支払うために証拠金が利用されるのです。

5万円あれば100万円以上の取引ができる

1ドル120円として、外貨預金で1万ドルの預金をするためには、120×1万=120万円が必要です。しかし、FXでは、5万ほどの資金を証拠金として預ければ1万ドルの取引ができます。

証拠金というのはあくまで『担保』的な役割をするだけで、取引に使うわけではありません。5万円という金額の証拠金を『担保』とすることで、120万円を借り、その120万円で1万ドルを買う、ということです。

上のように円を借り、その円でドルを買った状態を「ドル円の買いポジションを持つ」といいますが、その状態の時にドルが120円→119円に下がってしまった場合を考えてみましょう。最初に120万円を借りたのに対し、現在の価値は119万円しかありません。しかし、証拠金として5万円預けているので取引を続けられるのです。もちろんその状態で取引を決済することもできますが、その場合は1万円の損ということになります。なお、証拠金の最低額や証拠金の維持率(どこまで損失OKか)などは取引業者によって違います。

レバレッジとはなんだろう?

FXではレバレッジという言葉がよく使われます。最初に業者に証拠金を渡し、それを元手に、何倍もの価値のある通貨を買うという投資をするわけですが、その倍率のことを『レバレッジ』といいます。例えば1ドル=100円の時に、10万円の証拠金で1万ドル(=100万円)を買うとレバレッジ10倍、10万円の証拠金で5万ドル(=500万円)を買うとレバレッジ50倍になります。初心者のうちはレバレッジを効かさない取引をする必要があります。

売りから始めることもできる

FXにおいて、取引業者に預けるお金はあくまで『証拠金』です。この証拠金を使って円を借り、ドルを買うことができるわけですが、その逆にドルを借りて円を買うこともできるのです。「ドル円の売りポジションを持つ」といいます。例えば1ドル120円の時に、1万ドルを売り、120万円を受け取ります。その後1ドル119円になったときに1万ドルを買い戻し、119万円を支払います。この場合、120万円を受け取って119万円を支払った訳なので、1万円の儲けになります。FXではドルを買うだけではなくいきなりドルを売ることもできるのです。