多くの魅力があるFXですが、始める前に必ず知っておかないといけないリスクもあります。初心者は注意が必要です。
取引を始める前に、FXにはリスクがあることを知っておかなければなりません。
FXには数多くの魅力があり、市場もどんどんと拡大しています。しかし、始める前に必ず知っておかないといけないリスクも存在します。大きく4つのリスクがあると理解してください。
FXは元本が保証されていません。為替市場の値動きによって、利益を得ることもあれば損をすることもあります。
値動きのリスクの大小を決めるのがレバレッジです。少ない金額でも大きな取引ができるの魅力でもあり、リスクでもあるわけですが、レバレッジが高ければ高いほど、儲けたときも損したときもその比率は大きくなります。初心者などは特にこの点に注意が必要です。
例えば、1ドル115円の時に5万円を預けて1万ドル分のドル買いをしたとします。この場合、5万円の保証金に対し115万円分の取引をすることになるのでレバレッジは23倍となります。このときに、円高になって1ドル114円になると、1円×1万=1万円の損になります。115円から114円へとたったの0.87パーセント下がっただけであっても、5万円から4万円へと20%もの損が出ることになるのです。
もちろん、その逆に115円が116円になった場合、たった1円ドル高円安になっただけですが、5万円から6万円へと1万円もの儲けになるわけです。
大きなニュースなどがあった場合、その直後は非常に値動きが荒くなります。最近ではアメリカのサブプライムショック時やリーマンブラザーズの破綻時などがそうでした。その場合、取引をしたい水準で取引ができないというリスクがあります。ただ、FXの場合は株の取引などと違い、ストップ安・ストップ高というものがないため、取引自体ができないということはありません。
FXは自分のパソコンなどからインターネット回線を通じて取引をおこないます。そのためパソコンのトラブルやインターネット回線のトラブル、さらには取引業者側のサーバーや回線のトラブルなどによって取引できなくなる、というリスクがあります。
FX業者そのものが倒産や業務停止になってしまうリスクです。2005年に金融先物取引法が施行され、財務上健全でない業者はほぼなくなりました。それでもなお、銀行などと比べるとどうしても財務的に基盤が弱く、倒産する可能性もないわけではないことを理解しておくべきです。
最近では証拠金は信託銀行に預け、会社の資金とは完全に分離している取引業者も多くなりました。その場合であれば万が一その業者が倒産した場合であって預け入れた保証金に関しては保障されるので、信用リスクはほとんどないといってもいいでしょう。