過去の値動きをもとに、今後為替相場がどのような動きをするかを予想する方法です。
過去の値動きをチャートで表して、それを元に今後の展開を予想する方法がテクニカル分析です。
テクニカル分析とは、外国為替レートのチャートとを分析し、将来のレートがどのように動くか予測するものです。テクニカル分析は、値動きだけを見て投資をするという、非常に機械的なものですが、その裏には為替の取引という人間の行動があります。たくさんの人がチャートを見ながら投資をすると次はこういう投資をするだろう、という集団心理を利用して作られています。実際、参加者の行動はそうは変わらないため、過去に似たような場面があるとその後の展開も似たようになることが多いのです。
FXでは様々なテクニカル分析の方法があります。それらを大きく分けると、順張り系と逆張り系の二つに分けられます。順張り系というのは、既にどちらかの方向に動き始めた後にそのまま動き続けることを示すもので、逆張り系とは、どちらかの方向に動ききったために反転して動くことを示すものです。
逆張りと順張りの他に、テクニカル分析の指標には大きく分けると二つのパターンがあります。一つは『トレンド系』、もう一つは『オシレータ系』です。
トレンド系とは、市場の大まかな流れを見るための指標です。株式相場でもそうですが、為替市場でも上昇や下降は一方向に進むものではありません。上下に動きながら、しばらくたつと上がっていた、または下がっていたという場合がほとんどです。そのため、細かい値動きを追いすぎると、大局的にどの方向に動いているのかわからなくなりがちです。そのために値動きを平均化したりして、大まかな相場の方向性を探るのがトレンド系の指標になります。移動平均線や一目均衡表などの指標が代表的です。
オシレータ系は、トレンドの過熱感を計るためのものです。上昇トレンドでも下降トレンドでも、トレンドはいつか終わり反転します。そのようなトレンドの変化を読み取ろうというのが『オシレータ系』のテクニカル分析指標です。MACDなどが代表的です。
具体的、実践的な指標の活用の仕方などは後述します。