取引の際の二つの通貨の金利の差のことをスワップポイントといいます。
取引を行った場合の、二つの通貨の間の金利差がスワップポイントです。
FXを始める際に、もう一つ気を付けなければいけないポイントがあります。それが『スワップポイント』です。
スワップポイントというのは、取引をする際の二つの通貨の金利の差のことです。ドル円の取引であればドルと円の金利の差ということになります。例えば、1ドル120円で10万ドル買って、その買いポジションを翌日に持ち越したとします。すると、買った10万ドルに関してはその分、金利収入があります。しかし、10万ドルを買うための1200万円をFX業者から借りていることになるため、その1200万円の金利を払わないといけません。実際は、買ったドルの金利と借りている円の金利の差額分をやりとりします。それがスワップポイントです。リスクを負いたくない初心者は、レバレッジを下げてスワップポイント目当てでFXを利用する人も多いです。
2008年10月現在、アメリカの政策金利が2.00%、日本の政策金利が0.50%です。そのため、ドル円のドル買いポジションであればその差額分を毎日受け取ることができます。もちろんその逆の売りポジションであれば差額分を毎日支払わないといけません。
スワップポイント受け払いは、為替レートの変動の受け払いに比べると遙かに少額ですので、短期間の取引ではそれほど気にしなくても良いでしょう。しかし、長期間ポジションを維持する場合、かなりの金額になってきます。
スワップポイントというのは、あくまでも通貨の間の金利の差によって生じるものです。そして、金利というものは変化します。2008年10月現在、アメリカの政策金利は2.0%、それに対し日本は0.5%です。しかし、世界的な金融不安もあって、アメリカやヨーロッパでは金利は下げる傾向にあり、円とドルの金利差は現在縮小傾向にあります。仮に円とドルの金利差がなくなった場合、スワップポイントによる収益を期待して取引をおこなっても、期待通りの収益を得ることはできなくなります。
また、スワップポイントによる損益というものは、為替の変動による損益に比べると遙かに小さいものです。長期的にスワップポイントをねらいに行く場合、レバレッジをかなり低めにし、資金的にも余裕を持たないと難しいでしょう。長期であればあるほど、スワップポイントによる収益を上げる確率は高く、リスクは低くなりますが、その場合でも、つねに為替の値動きリスクはあるということを理解してください。