レバレッジとはてこの原理のこと。少ない資金でその何倍もの運用効率を上げられます。
レバレッジが大きいほど大きな利益を狙えますがその分リスクも高くなります。初心者は注意。
FX取引のメリットの一つが「少ない資金で大きな運用ができること」があります。証拠金に対する取引できる金額の比率を『レバレッジ』といいます。レバレッジというのはてこの原理のことで、てこを使うと小さな力で大きな仕事ができます。金融でレバレッジという場合、少ない資金でその何倍もの運用効率を上げることをいいます。
レバレッジの倍率ははFX会社によって様々で、新規の注文ごとにレバレッジを指定する場合もあれば、定められた証拠金の範囲内で自由に取引できる場合もあります。
たとえばレバレッジ10倍の場合、10万円の証拠金で1万ドル(1ドル=100円として100万円)の取引ができます。つまり証拠金に対して10倍の金額分の取引ができることになるわけです。
レバレッジをきかせると、予想が当たったときは大きな利益を得ることができますが、その反面予想が外れた場合には大きな損失を被ってしまうリスクがあるのです。
FXにおいては、レバレッジのメリットとそれに対するリスクをしっかり理解する必要があります。
1ドル=100円の時、10万円の証拠金で1万ドル(100万円)を購入したとします。この場合、レバレッジは10倍です。円高ドル安が進み、1ドル102円になったとすると、1万ドルは102万円になります。2万円の利益になるわけですが、証拠金の10万円に対して20%の利益になります。
同じく1ドル100円の時に、10万円の証拠金で10万ドル(1,000万円分)を購入したとします。この場合のレバレッジは100倍です。同じように円高が進み、1ドル102円になったとすると、10万ドルは1,020万円になります。20万円の利益になり、証拠金の10万円に対して200%の利益になるのです。
逆に円安に振れた場合のことを考えてみましょう。10万円の証拠金で1万ドル(レバレッジ10倍)を1ドル=100円で購入した場合、1ドル99.50円になると1万ドルは99万5,000円になり、5,000円の損失です。証拠金に対して5%の損失になります。
レバレッジ100倍で10万ドルを同じように1ドル=100円で購入した場合、1ドル99.50円になると10万ドルは995万円になります。証拠金10万円に対し、その50%の5万円の損失になってしまうのです。
このように、レバレッジは大きいほど大きな利益を狙えますが、その反面リスクも高くなります。初心者の方など、FXの取引に慣れていない場合はレバレッジについてしっかりとした理解と注意が必要です。